英語専攻ではない学生にとって英語を本物の(かつ魅力な)言語にするには
By Marc Helgesen, 宮城学院女子大学, English Firsthandなどの英語教材の作者 (出版社:ピアソン)
私たちのほぼ全員が経験したことがあるのではないでしょうか。そう、英語専攻ではない学生のための必須クラスです。英語を特に必要としない専攻の生徒たち。特に英語が好きなわけではない生徒たち。
私は今回そのような生徒のためのクラスを教科書のFind Someone Whoを使って始めました。生徒は立ち上がって歩き回りながら他の生徒に質問し、「Yes」と答えてくれる生徒を探します。ある生徒のお題は「Find someone who likes English(英語が好きな人を探そう)」でした。29人の生徒中、「Yes」と言ったのは1人だけ。28人は「No」と答えました!
なるほど。つまり、生徒たちにとって英語が本物の言語であったことはこれまでに一度もない。アイデアを伝えるためのコミュニケーションツールであったこともない。いつも英語と言えばテスト、しかも苦手なテストだった。さあ、私はどうやって成功に導けばよいのでしょうか?
今回の場合はそんなに難しくありませんでした。生徒たちは初等教育および幼児教育を専攻していました。そこで、私は英語のわらべ歌をクラスで取り上げることにしました。クラスの最初の10分間は、生徒たちが小学校や幼稚園の教諭になったときに活用できる内容を学習しました。クラスの大部分は教科書(English Firsthand Success、私のお気に入りです)を使って行いましたが、ウォームアップで導入した歌、指遊び、大型絵本の読み聞かせが、生徒の英語に対する姿勢を変えました。



"Karuta" - a famous Japanese game
"Twister"
Using big books in class
私は英語と生徒たちの興味や生活を結び付けながら指導していました。最初、私のクラスには英語を好きな生徒がたった一人しかいませんでした。その4ヶ月後、小学生に英語のゲームや歌を教える「サマーカレッジ」という休日イベントが大学で開催されたときには、私のクラスから9人の生徒が自主的に参加しました。昨年の2学期目には、クラスの半数以上の生徒が(自由時間を使って)本大学の幼児/児童林間学習センターでの英語クラスの指導にボランティアで参加していました。
私が生徒たちの興味と英語を結び付けただけで、生徒たちの英語に対する姿勢が完全に逆転しました。生徒たちは積極的にクラスに参加していました。そうすることで、生徒にとってクラスがさらに面白さを増していきました。私の指導する楽しみもぐっと増しました。
この方法が私のクラスの初等教育/幼児教育専攻の生徒に有効だとしたら、他の生徒ではどうでしょうか?

私は英語専攻ではない学生のためのウォームアップとタスクというウェブページを作成しました。今のところ、このサイトには、ただ英語を学習するだけでは英語に興味を持たないであろう生徒に対して使用できる、生徒と関連性のある約40個のウェブサイトへのリンクやその他のリソースが紹介されています。現時点で含まれている専攻は:
- 一般英語
- 経営
- 初等教育/幼児教育
- 食物および栄養
- 日本文学/文化
- 国際文化研究
- 心理学
- 体育
- 物理科学
上記に加えて、その他の専攻の生徒を指導する教員のためにいくつかのアイデアを紹介しています。
どうぞお気軽にサイトをご覧いただき、生徒の指導にお役立てください。
その他の専攻/リンクのご提案がありましたら、ぜひお聞かせください(私の連絡先情報もサイトに記載されています)。
このサイトがあなたと生徒を結び付け、生徒と英語を結び付ける助けとなることを願っています。
Marc Helgesen先生について
Marc Helgesen氏はピアソンの人気のEnglish Firsthand シリーズを含む、180を超える記事、本、教科書の著者であり、仙台市にある宮城学院女子大学の教授でもあります。同氏は5大陸で学会にスピーカーとして招待された経験があります。同氏の研究分野にはELTにおけるポジティブ心理学、ELTにおける脳科学、多読などが含まれます。
