小学生の英語学習は何をすればよい?学校での学習内容と“話す力”の伸ばし方を解説

Pearson Languages
A teacher stood infront of a blackboard with text, speaking to her students sat at desks
所要時間: 6 minutes

小学生に対する英語教育が本格化する中、「学校の授業だけで十分なのか」「家庭や英語教室での学習も必要なのか」などと不安を感じている保護者の方もいるでしょう。

本記事では、小学校の英語教育の内容や中学校の授業との違い、中学校進学前に身に付けたい力、そして家庭学習のポイントについて解説します。

小学校の英語教育は今どうなっている?

小学校の英語教育は、2020年度から新学習指導要領にもとづき、小学校3~4年生の「外国語活動」と小学校5~6年生の「外国語科」に分けて実施されています。

まずは学年別に学習内容の特徴を見ていきましょう。

小学校3~4年生:外国語活動の内容

小学校3~4年生の外国語活動では、「聞くこと」「話すこと(やり取り/発表)」の2技能3領域を扱います。英語の音声や基本表現に慣れ親しみ、コミュニケーションの土台を育てる段階です。

文部科学省が作成した教材『Let’s Try!』などを活用し、イラストや音声、ゲーム、歌などを通じて、あいさつや自己紹介、好きなものについて英語で伝え合う楽しさを体験します。

小学校5~6年生:外国語科のポイント

小学校5~6年生では英語が正式に「教科」となり、通知表による評価の対象になります。中学年で扱った「聞くこと」「話すこと」に「読むこと」「書くこと」が加わり、4技能5領域を学びます。

授業では音声で慣れ親しんだ表現を読んだり、例文を参考に自分のことを書いたりしながら、コミュニケーションを図る基礎を育むことが目標です。

学習時間・単語数の目安

現在の学習指導要領では、小学校3年生から6年生までの4年間で、合計210単位時間(1単位時間=授業1コマの時間)の英語学習が設定されています。扱う語彙の目安は、600~700語程度です。

ここで言う600~700語は、「小学生がすべての単語を暗記し、自由に読み書きできる状態(水準)」を求めるものではありません。授業の中で繰り返し触れ、音声や具体的な場面と結び付けながら理解していく語彙も含まれます。

 

中学校への進学で見られる「英語教育の壁」

中学校では、小学校で身に付けた4技能を土台として、より高度な言語活動へ移ります。英語の授業時間は、小学校5~6年生の年間70単位時間から、2倍の年間140単位時間へと増加します。

小学校と中学校の英語授業・学習内容の違い

中学校では授業時間や学習語彙が増え、自分で英文を組み立てる力も求められます。

また、文法を体系的に学ぶほか、まとまりのある英文を読んだり書いたりします。授業は英語で行うことを基本とする方針も示されており、小学校から学習内容や授業の進め方が大きく変わる点は押さえておく必要があるでしょう。

とくに注意したいのが、小学校で触れた語彙の定着不足と、「話す・書く」といったアウトプット面のつまずきです。

単語量のギャップが負担になることも

小学校では600~700語程度を扱い、中学校ではそれに加えて新たに1,600~1,800語程度を学びます。中学校の英語学習は小学校で扱った語彙や表現を土台として進むため、これらの定着度が進学後の理解に影響します。

小学校では音声や活動を通じて語彙に触れる学習が中心です。そのため、語彙が十分に定着しないまま中学校で新たな語彙や文法の学習が始まることがあり、このギャップは一般に「小学校700語問題」とも呼ばれています。

中学校進学前に伸ばしたい「話す・書く」のアウトプット

令和4年度(2022年度)に実施された「学習指導要領実施状況調査」では、多くの小学生が英語を聞いて内容を捉えたり、簡単な英文を読んだりできていました。一方、自分の考えや気持ちを整理して発表する問題の正答率は、「知識・技能」(64.0%)、「思考・判断・表現」(64.7%)と、他の問題より低い結果となっています。

例文を書き写したり質問に答えたりできても、自分の考えを英語で表現するには、語彙や文法を組み合わせる力が必要です。中学校では即興で伝え合う活動や英作文も増えるため、小学生のうちから自分の言葉で表現する経験を積むことが重要です。

 

小学生が英語学習で身に付けるべき力とは

将来につながる英語力を育てるには、小学生のうちから「聞くこと」「読むこと」「話すこと(やり取り)」「話すこと(発表)」「書くこと」の4技能5領域を偏りなく伸ばし、自分の考えを英語で伝える経験を積むことが大切です。

これからも重要性が増す「話す力」

さらに近年では学校の授業に加え、実用英語技能検定(英検)や一部の入試でも、知識だけでなく4技能を活用する力が重視されています。相手の話を理解し、その場で自分の考えを伝える力が求められるのは、実社会においても同様です。

ただし、単語や文法を覚えるだけでは、とっさに英語を組み立てて話せるようにはなりません。話す力を伸ばすには、知識を実際の会話で使い、相手の反応を踏まえて表現する経験が必要です。

 

英語学習、いつから始めるべき?家庭でできる学習方法とは?

英語学習を始める年齢に一律の正解はありませんが、小学生の時期は英語の音や表現に親しみ、英語を使うことへの自信を育てる土台づくりに適しているとされています。

ただし、早く始めることだけを優先し、難しい教材や多くの課題を与えると、英語への苦手意識を招いてしまう恐れがあります。お子さまに合った方法で楽しく続けながら、学校で学んだ英語を家庭でも繰り返し使うことが習熟のポイントです。

学校の学びを家庭でどう伸ばすか

家庭では、学校の外国語活動や外国語科で習った単語・表現に繰り返し触れる機会をつくるとよいでしょう。授業で習った表現を親子で使ったり、英語の歌や動画、音声付きの絵本に触れたりすることで、学習内容の定着を後押しできます。

一方、家庭学習だけでは、相手の発言を聞き、その内容や反応に合わせて英語を使う経験が限られてしまいます。「分かる」英語を「相手に伝わる」英語へ発展させるという部分では、講師やほかの子どもと継続的に会話できる英語教室・スクールが大きな役割を果たします。

家庭で知識を定着させ、教室で実際に使うことで、4技能をバランスよく伸ばしやすくなります。

 

英語教室・スクール選びのためのポイント

小学生向けの英語教室・スクールを選ぶ際は、通いやすさや料金だけでなく、学習内容やサポート体制も確認しましょう。お子さまが英語を楽しく続け、成長を実感できる環境かどうかを見極めることが大切です。

4技能を伸ばせるカリキュラムかどうか

まず確認したいのが、「聞く・話す・読む・書く」の4技能をバランスよく学べるカリキュラムかどうかです。単語や文法を覚えたり試験対策をするだけでなく、聞いた内容について答える、英文を読んで意見を伝えるなど、複数の技能を組み合わせる活動があるかを確認しましょう。

とくに「話す力」は、家庭学習だけでは習熟の機会を確保しにくい技能です。授業時間内に、お子さま自身が英語を使って講師やほかの子どもとやり取りする時間が十分に設けられているかも選定のポイントになります。

お子さまが自信を持って学び続けられるか

英語力を伸ばすには、お子さまが無理なく学習を続けることが欠かせません。年齢や英語力に合った目標が設定され、学習の進み具合に応じた指導を受けられるかを確認しましょう。

英語でできるようになったことを具体的に伝えてもらえる環境であれば、成長を実感しやすく、自信や学習意欲が育まれます。

反対に、試験の合否やテストの点数だけが重視される環境では、プレッシャーや失敗への不安から、自信や学習意欲を失ってしまうケースもあります。場合によっては、英語そのものが苦手・嫌いになるきっかけにもなりかねません。

4技能の成長を客観的に確認できる指標や体制があるか

英語力の成長は、学校の成績や「以前より話せるようになった」という感覚だけでは正確に把握しにくいものです。定期的なテストや評価を通じて、4技能の得意・不得意や伸びを数値・基準で確認できる教室を選ぶとよいでしょう。

お子さまの現在の英語力が分かれば、次に伸ばすべき力や適切な学習内容も明確になります。

 

ピアソンが提供する世界標準に基づいた客観的評価の仕組み

お子さまに合った英語教室を選ぶには、授業内容だけでなく、学習による成長をどのように確認できるかも大切な判断材料になります。

そこで役立つのが、ピアソンが開発した世界標準の英語力指標「Global Scale of English(GSE)」と、そのGSEにもとづいて4技能を測定する「English Benchmark - Young Learners(EBYL)」です。

Global Scale of English(GSE)スコアとは

GSEは、英語の習熟度を10~90のスコアで細かく示し、各段階で「英語を使って何ができるか」を具体的な学習目標と結び付けているのが特徴です。

単に「初級」「中級」と分類するのではなく、「簡単な表現で自己紹介ができる」「短い会話の内容を理解できる」といった行動レベルで英語力を捉えられます。学びの現在地だけでなく、前回からどの程度伸びたのか、次に何を目指せばよいのかも確認しやすくなります。

English Benchmark - Young Learners(EBYL) を導入したスクールに通うメリット

EBYLは、お子さまの「聞く・話す・読む・書く」の4技能を総合的に測定するアセスメントツールです。合否の判定ではなく、「今できること」を確認することを目的としており、ゲーム感覚で取り組めるためプレッシャーを感じにくい設計になっています。また、測定結果は4技能ごとのGSEスコアと詳しいレポートで示されるため、得意な技能と、今後伸ばしたい技能を客観的に把握できます。

EBYLを定期的に実施しているスクールであれば、普段の先生からのフィードバックに加え、客観的な評価をもとに、「どの力がどれだけ伸びたのか」「次のステップとしてどのような学習が必要なのか」を確認できます。お子さまに合った学習を見守るための判断材料となるでしょう。

学童保育型英会話スクールKids UPでは、EBYLを活用して子どもの成長を可視化し、自信につなげています。

Kids UPの導入事例を見る

 

まとめ|英語力の成長が可視化できる環境を選ぶために

小学生の英語学習では、4技能をバランスよく身に付け、自分の考えを英語で伝える経験を重ねることが大切です。家庭で学校や教室の学習内容を復習しながら、英語教室で実際に会話する機会を確保すると、学んだ知識を使える力へ発展させやすくなります。

小学生向けの英語教室・スクールを選ぶ際は、カリキュラムやサポート体制に加え、英語力の伸びを客観的に確認できる仕組みにも目を向けましょう。GSEやEBYLのような指標・評価を活用している教室であれば、現在地と次の目標が分かり、お子さまの成長を継続的に見守りやすくなります。

英語学習の始め方や教室選びについては、ピアソンの「保護者のための英語学習ガイド」もぜひご覧ください。

保護者のための英語学習ガイド

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